認知症になった場合の家族への負担
増え続ける「認知症」 日本の超高齢化社会において、2025年ころには高齢者(定義:65歳以上)の5人に1人が認知症若しくは、その予備軍になる。と、推計されるなか、政府が認知症に関する全国的な意識調査を行ったようです。 (研究者ではない、私の素人考えでは、現在、認知症を患っている方と、未来に認知症になる方は、生活環境・食事環境など、さまざまな要因で、認知症が発症する確率・年齢などが変わってくるのではないか?と思いますが。) 認知症意識調査
- 「認知症になったら何が不安か」に対して約7割以上の方が「家族・親族に、身体的または精神的負担をかけるのではないか。。」と考え、
- 「もし自分が認知症になった場合、どのような暮らしを望むか?」約3割の方が「医療・介護などのサポートを利用しながら、今まで暮らしてきた地域で生活していきたい」ほぼ同じ程度の割合で「周りの人に迷惑をかけてしまうので、有料老人ホームなどの介護施設で暮らしたい」となっています。
- 実際には、認知症の方の施設入居は入居者本人の入居拒絶があったりし、非常に大変です。認知症の方に入居してもらう心構えをご参照ください。
- 認知症でないからこそ、上記のような状況判断ができるだけで、自分自身で施設を探す場合も、また、同居・別居の家族が施設を探す場合も、キーポイントとして認知症というフレーズは大きく関わっているようです。
- 認知症が理由ではなく、ご相談が43%
- 認知症を理由に、ご家族様からご相談いただくケースが57%程度でした。
- 認知症が理由ではなく探した方は、身体的に障害がある、住宅リフォームの数か月間の滞在先、認知症はないが「うつ病」、現在住んでいる場所の契約更新、その他で移り住むことを余儀なくされたケースなどです。
- また、実際、入居になったご相談について、以下のようになりました。
- 認知症なしの場合 実際に入居になった確率:23.37%入居まで要した日数:平均93日
- 認知症ありの場合 実際に入居になった確率:25.91%入居まで要した日数:平均51日
- 確立こそ、ほぼ近い数値になりましたが、入居まで要した日数はかなりの開きがありました。
- 理由としては、認知症がある場合は、迷っている時間があまりなく、認知症がない場合は、ホーム探しをしている中で、入居する・しないを迷った時期が出ていると考えられます。これは非常にいい事で、迷ったなかで最終的に決断をした方が、後悔も少なく、施設での生活にスムーズに入っていけると思います。
- 最後に、厚生労働省は、認知症になっても今まで暮らしてきた地域で生活したいとの希望をかなえるため、社会全体で支えることが重要だとしています。また、「認知症の人と接したことがある」と答えた人は56%に達しているそうで、厚労省は「誰もが認知症と関わる社会になった」としています。
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