同居している親が要介護状態に
介護状態になる前に同居?なってから同居??
自分を育ててくれた父母、または、自分の愛する人の義父義母。
そういった方が介護状態になったら、有料老人ホーム等の介護施設を探すか、若しくは在宅介護をする為に訪問介護等を利用するか。どちらが正しく、どちらが間違っているかは答えがありません。
父母・義父義母、いつ介護状態になるかはわかりません。ただ、誰もがそういった場面に直面する日が来るかもしれません。
介護状態になる前、まだ、両親が元気なうちに同居を開始したエピソード
両親を説得
28歳で結婚をし、結婚当初から夫の両親と同居をすることになりました。
義父母は東京都に住んでいたのですが、住んでいたマンションは賃貸住宅で、家賃は13万円。夫には姉が二人いましたが、長女は結婚後すぐに神奈川県へ移住し、長男である夫と私夫妻は千葉県流山市に引っ越しをし、東京都の家には義父母と次女の3人で生活をしていました。
一緒に住んでいた次女は独身で、結婚を控えていたため、次女が結婚をし、家を出るとなると、義父母の2人暮らしになります。
義父母はそれぞれ、義父61歳と義母66歳で、独居老人とは言えないほど元気でしたが、一つ難点を抱えていました。
義父は、難病の「>>潰瘍性大腸炎」を患っており、長時間の座り仕事が出来きません。安倍晋三氏が首相着任後に一旦辞任になった理由の一つである病気です。貯蓄もほとんど無かったため、子供たちから仕送りをもらいながら生活をしていました。
そんな折、もともと、職を転々としていた義父が、仕事をやめたそうで、義母は文句交じりに長女に電話をしていたそうです。
その話を聞いた私の夫は、2人で住むなら、家賃13万円はもったいない。埼玉県に(同居できるほど広い土地を都内で買うには、経済的余裕が無い為)家を建てて一緒に住むことを提案してみよう。といいました。
私自身も、13万円の家賃は少々無駄な気がしましたし、もともと田舎で育っていたため、同居には抵抗もなく、「そうだね。」と話し、義父母に話に行くことにしました。もともと頑固な義父はすぐには「わかった」という事はないだろうと思っていましたが、意外にもあっさりと快諾。(その後、義父は、勝手に自分の住み慣れた地域に家を建てると勘違いするなど、いろいろと大変でしたが。)
28歳同士で結婚をした私たちは、年齢的に子供も早く欲しかったのですが、義父母の生活費を義姉達からの援助も受けられないまま、夫婦共働きをし、自分たちだけで養っていた状況でした。このままでは子供も作らないままの一生になってしまう事を危惧した夫は、義父を説得というよりは、以下の事を強いることになりました。
①年金の繰り上げ受給をするよう説得
②年金が入ったら口座を預かり、こちらで管理
③年金うち、いくらかを小遣いとして渡す。
潰瘍性大腸炎等の病院代や・生活費はこちらで全て出すために、年金を懐にしまわれたら大変です。こんな日々を過ごしながら、金銭的に落ち着き、子供を出産。現在は男の子2人に恵まれ、義父母もいい「おじいちゃん・おばあちゃん」をしてくれています。
子供が生まれるまでの過程は大変でしたが、すごく私たちの子供を可愛がってくれているし、今では義母としょっちゅう、買い物に言ったり・お茶をしながら、夫の愚痴を義母に聞いてもらったり(笑)。これだけ信頼関係が築けました。
義父の認知症。老人ホーム探しと特養入居
時が流れて、現在、義父は潰瘍性大腸炎の悪化で大腸がんになり、退院後2年程度経過し、認知症になり、歩行も難しくなった義父は要介護3の判定を受けました。当初は自宅介護をしていましたが、義母が疲れ果てていた様子でした。義母の精神衛生上の事を考え、介護施設を探しました。その際、「ブライトシニアの住まい探し」を頼りに有料老人ホーム探しを依頼したのですが、希望の条件をつけすぎて、その条件では有料老人ホームはとても高くて、入居できません。安い有料老人ホームも提案はしてもらったのですが、担当者の方曰く、この有料老人ホームは安いけど、過去に虐待のようなトラブルがあって、評判的にはあまり良くない。と話されました。評判の悪い有料老人ホーム入居させるのも気が引けるし、少し条件的ハードルを下げて介護施設を探してもらう事にしました。入居金を多く払うのも貯蓄も少ないし、入居金は少ないところをメインに探してもらい、入居金0円で月額利用料が15万円弱のところに入居を決意しました。諸雑費含めて、20万円弱でしょうか。
その後、見つけてもらった有料老人ホームで生活をしながら、特別養護老人ホームも並行して申し込みを続け、運よく1年程度したころ、自宅から少し離れた特別養護老人ホームに受け入れができるところがあり、そちらに入所しました。
今後、もし義母が介護状態になっても、仮に認知症になっても、精一杯出来る介護をしたいと思います。
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