介護施設探しに有利!糖尿病の遺伝と予防改善
Ⅰ型とⅡ型糖尿病の遺伝確率
今や、日本人の10人に1人が糖尿病になると言われています。糖尿病にはⅠ型糖尿病とⅡ型糖尿病がありますが、Ⅰ型糖尿病は全体の5%未満と言われ、圧倒的にⅡ型糖尿病が多いのです。(普通は多い方がⅠの様な気がしますが・・)
筆者の両親も父は50代の頃に糖尿病の診断を受け、母も50代で糖尿病予備軍と言われ、60代で糖尿病の診断を受けました。そこで気になったのが、糖尿病って遺伝するの?という部分です。
Ⅰ型糖尿病については遺伝性が低い様ですが、2型糖尿病について、両親が共に糖尿病の場合は約50%の遺伝確率と言われ、両親のどちらかが糖尿病の場合は約25~30%の遺伝確率と言われています。また、両親が糖尿病の診断を受けた年齢になった頃にもっとも注意が必要で、両親が若くして糖尿病になった場合は、その子供も若いころから糖尿病に注意が必要になります。糖尿病について、言うなれば、私は糖尿病のサラブレットの様です。。
ほぼ5分5分という結果になっています。ただし、若年性の糖尿病については、圧倒的に男性が多く、理由としては女性ホルモンの働きによるものです。一般的に糖尿病は内臓脂肪の数値が高いほど糖尿病になる危険性が高くなっています。そこで比べると、女性は摂取したエネルギーの余りを皮下脂肪に変え、蓄えますが、男性は内臓脂肪に変わります。この事から、若年層に対しては男性の方がより、糖尿病になるリスクが高くなっています。
そして、閉経後。つまり、女性ホルモンが低下してくるにつれ、女性も糖尿病のリスクは高まっていき、次第に男女とも均一なものに推移していきます。
しかしながら、以下のデータを見てください。有料老人ホームや介護施設の入居者に若年層は圧倒的に少ないです(身体的障害があり、40歳代で入居を検討する方もわずかながらいらっしゃいます)。しかし、高齢者の入居年齢で男女比を調べると、5分5分にはなりません。なぜかは判りませんが、ひとつ言えるのは、年々、男女比が5分5分に近くなっている状況から、そう遠くない将来、さらに男女比が5分5分になっていくことでしょう。
糖尿病の原因
糖尿病の原因としては、食べ過ぎ・飲みすぎ、または運動不足やストレスなどが広く知られていると思います。しかしながら、これらは要因のひとつと考えられます。先にあげたものが、原因のすべてだとしたら、日本人の10人に1人が
食べ過ぎている。飲みすぎている。運動をしない。ストレスを抱えている。
といったことになります。身の回り、もしくはご本人で、こんな方はいませんか?
沢山食べ、運動はあまりしないが、糖尿病になっていない。
3食バランスよく食べ、過食をせず、規則正しい生活をしているが糖尿病になってしまった。
日常生活の乱れが糖尿病に大きく関わっていることに間違いはありませんが、これが全てではなく、絶対的な要因は糖の代謝異常です。糖尿病とは、食事後に血糖値が上昇します。これはごく普通の事です。血液中のブドウ糖量の上昇に伴い、膵臓からインスリン(インシュリン)が分泌され、このブドウ糖が日常生活のエネルギー源になっていきます。
しかし、このインスリン(インシュリン)の分泌がうまくいかないと、血液中のブドウ糖を上手に処理できなくなり、血糖値の高い状態が続くようになります。これが糖尿病のメカニズムです。糖尿病になると、服薬をし、それでも賄いきれない場合は、腹部にインスリン注射を打つことになります。
服薬でコントロールできている場合や、インスリン注射を自分で打てる方(認知症が無く正常に打てる方)は困りませんが、インスリン注射を打つ必要性がある場合で自己注射が出来ない場合、介護施設を探す際に、看護士の配置が義務づけられている場所を探すことになります。
現在、有料老人ホームでも介護付有料老人ホームには看護士の設置が義務付けられていますが、比較的費用が安い、住宅型有料老人ホームや、グループホーム等は看護士が居ないところが多いです。>>介護施設の違いはこちらをご覧ください。
インスリン注射を打たないで済むよう、予防・改善
さて、糖尿病になり、インスリン注射を打たなければならない状況での介護施設探しは、介護付有料老人ホームを探すことになると言いましたが、やはり、グループホームや住宅型有料老人ホームで、看護士の配置義務が無いところが比較的安価になっています。
と、いうことは、インスリン注射を打つ=施設探しをする際、価格的に不利ということになります。
糖尿病において、運動不足・糖類の過剰摂取が全てではないといえど、大きな要因の一つになっていることに変わりはありません。ここを改善して、安い有料老人ホームやグループホーム探しができるようにしましょう。
糖尿病診断を受け、血糖値・ヘモグロビン数値を下げるために母親が実践した7つの事
糖尿病と密接な関係を有す、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)があります。このヘモグロビンの基準値が~6.2%となっていますが、母は、はるかに上を行く、10.0%以上になっていました。入院処置が必要になる可能性すらある数値でした。これを受け、実践したのは、
・夕食を食べてから15分後(直後よりも、15分程度開けた方がよいらしい)に出発し、30分程度歩く事を週4日続ける。(推奨は毎日・毎食後に15分を3回歩く事)冬場は暗くなっている為反射材等を張り付けるなどし、気を付けてください。
・毎食・始めに口に入れるものを野菜にし、肉・糖分の高いものはそのあとに食べる。
・食事は1口最低25回噛む
・取り皿を今までより、小さいものにする様にし、皿に乗せすぎるのを防ぐ。
・ドレッシングや調味料は小皿に入れ、直接食べ物にかけないようにする(調味料の摂取を減らせる)。
・トマトジュース(本来はジュースよりもトマトそのものの方が良い)の摂取を心がける。
・食べる量は極端に減らさず、生野菜の比率を今までより増やす。(体脂肪率の減少しすぎに注意)
あまり、考えすぎてストレスになるのもよくないそうで、上記の事を実践し、45日程度でHbA1cは7.0%程度まで落ちました。
基準値まであと少しのところまで来て、これを継続し、3~4か月程度で基準値を達成しました。
万人に共通するかどうかは分かりませんが、試してみるのもいいと思います。
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