入居者の声

突然突きつけられた介護の問題困惑する施設選び

練馬区 Kさん(46歳)の体験談より
やっと訪れた夫婦二人の平穏な生活 私は両親と妹の4人家族、典型的なサラリーマンの家庭で育ちました。父は根っからの仕事人間で、「仕事が生きがい」という人でした。平日は遅くまで残業をし、家に帰ってくるのはまだ小さかった私達が寝てしまってからということも多々ありました。休みの日には、趣味のゴルフに出掛けることが多く、滅多に家にいる姿を見たことがありませんでした。母も働いていましたが、比較的定時で帰れる仕事だったため、家事はもちろんのこと、父や私達の身の回りのことは、全て母がやってくれていました。子どもの手が離れるまで、母は自由な時間がなく、大変だっただろうと思います。父が定年退職してからやっと二人の時間ができ、特に母はこれからの老後が楽しみだったのではないでしょうか。両親は、私達子どもが独立してから、夫婦二人で暮らしていました。時々、二人で旅行に出掛けたり、登山をしたりしていました。足りなかった夫婦の時間をこれからたくさん楽しもうと思っていた矢先、母が病気になり亡くなりました。身の回りの世話を任せきりにしていた父は、突然母を失いどうしてよいかわからず、最初は家事にも苦労していました。回数を重ねるうちにそれなりにできるようになり、料理は私達にも振る舞ってくれるほどに腕を上げました。母を失った悲しみを乗り越え、だんだん笑顔が戻ってきた父。何とか一人
でも生活できるようになった姿を見て、
私達もホッとしたものです。 病魔が父を襲う 料理が好きだった父は、一人でもよく
ご飯を作っていましたが、ある日実家
に遊びに行くと家の中から何かが焦
げた臭いがしてきました。「お父さん、
お鍋焦がしたの?」と問うと、「ちょっと煮込んでいる間、別の用事をしようと思って目を離したら、うっかり焦がしちゃったんだよ」と言います。その時は「気をつけてね」と言って終わるはずでした。ところが、鍋を焦がすことが頻繁に起こるようになったのです。家にいると臭いで気付くものの、ひどいときには鍋を火にかけたまま忘れてしまい、そのまま外出してしまう時もあったそうです。幸い熱が上がりすぎると消火するコンロであったため、火事にはならずに済みましたが、どうも父の様子が気になりました。認知症を疑い病院で受
診すると、初期段階のアルツハイマー病
と診断されたのです。そこで病気だけ
でなく直面したのが、父を1人で生活
させておけないという問題でした。 病気と共に向き合わなければならない現実 私も妹も結婚してそれぞれの家庭
があります。家の大きさからいっても、父を呼び寄せられる程の余裕がなく、また共働きの我が家では、昼間父の面倒を見ることができないという現実がありました。妹は嫁ぎ先が県外です。父も住み慣れた土地を離れて他県に行くのは嫌だと言います。なんとか近くで父の希望に合う施設を探せないものか、と主人と頭を悩ませていました。施設の資料を取り寄せてみたものの、介護の必要度によって利用できるサービスや施設には、いろいろな種類があってよくわからないのです。どこに問い合わせればよいのかわからず、知人に相談したところ『ブライトシニアの住まいさがし』を教えてくれました。知人も「この冊子を通して施設を探したことがある」と言うので、安心して連絡することにしました。電話をかけると、相談員の方が私達の疑問や相談に丁寧に応じてくださいました。現実問題である費用のことも心配でした。父の年金の範囲でなんとかやりくりできる所を希望し、条件の合う施設を探してもらうことにしました。長く住むところですので、父が気気に入らなければ意味がありません。後日、いくつか施設を見学させてもらいました。初めてのことで戸惑いましたが、相談員の方が細かいところまでサポートしてくださり、無事希望に合った施設を決めることができました。父が施設に入って数ヶ月経ちますが、安心して生活ができていると聞き、私達も「ブライトシニアに相談して良かった」と嬉しく思っています。