入居者の声

施設入居の決断は1歩の勇気。相談や見学だけでも

千葉県 Tさん(50歳)の体験談より
夫に先立たれた義母が認知症に 私は夫と息子と3人暮らしの主婦です。結婚して間もなく夫の両親との二世帯住宅で暮らし始めました。息子が5歳になったころから義父には介護が必要になり、専業主婦だった私は息子の世話と家事をしながら義母と2人で義父の介護をしていました。介護は長年にわたりましたが3年前に義父を看取りました。その時にはもう息子も高校生になっていました。やっと落ち着いた生活ができると思いましたが、義父が亡くなってから直後の約2年間は嘆き悲しむ義母の世話でまた大変な日々でした。それまで義母は自立して過ごしてくれていたので義母に手がかかったことはなかったのですが、義父の死を境に少しずつ言動に変化がみられてきたので検査をしたところ、結果は認知症でした。それでもその進行を抑える薬のおかげで、なんとか日常の生活をおくることができていました。 徐々に進行していた義母の異常行動 昨年末、腰椎の圧迫骨折の治療のため2ヶ月ほど寝たきり生活を送り、更に足の骨にひびが入り、整形外科に入院治療のため入院を余儀なくされました。その間泊まり込みで付き添うこともありました。そして、その後無事に退院できたものの、義母は少しずつ時間の感覚がわからなくなったり、異常行動もみられるようになってきたのです。食事をしたことも忘れ過食気味になったり、夜中にキッチンをごそごそと徘徊したりする音が聞こえたりしてきたので心配になり、寝るときは義母の部屋のある1階で私が付き添って寝るようにしました。そのような生活で私は寝不足が続き、息子もまだ高校生で毎日のお弁当作りやら食事の支度なども必要で、私は自分の体力の限界を感じ始めてきました。しかし、義母はとても私を信頼してくれていたのでその気持ちに応えたい思いで義母に毎日付き添う生活を続けていました。 施設へ入れることへの抵抗感 そのような生活を送っている私に夫から「母を施設に入れたらどうだろう」という話が出ました。私自身も毎日疲れていたので義母を施設に入れることを少し考えたこともありました。私の母は姑を最後まで家で看取った人でしたので私もそうしなければいけないと、親を施設に入れることにとても抵抗を感じながらも、施設入居の話をさりげなく義母にすると「あんなところに私は入りたくない」と言われてしまいました。思い悩むそんな私に夫から「ブライトシニアの住まいさがし」という冊子を手渡されました。相談員の方が丁寧なアドバイスと共に施設探しを手伝ってくれるとあります。相談だけでもしてみようと夫からの説得もあり、気のりしないまま相談をしてみました。相談員の方からの丁寧なアドバイスのおかげで、いくつかの候補に絞れてきたので、気になる施設を見学しました。そのうちの1つの施設が自分たちもここなら入りたいと思えるものでした。後日、義母を連れて再度一緒に見学に行きました。玄関先のロビーで入居者の方達がソファーに腰掛けておしゃべりを楽しんでいたり、館内ではあちらこちらから楽しそうな話や笑い声が聞こえてきます。みなさんとても仲がよさそうなので義母も安心したようで、施設に抵抗を感じていた私もこれなら大丈夫だと思いました。入居後の義母は、病状の方も進行することなく元気に過ごしてくれています。施設内の娯楽や習い事教室にもみなさんと積極的に参加したり、自宅に居た頃よりもはつらつとしています。そんな義母の様子を見ていると今まで私の心にあった施設入居への抵抗感はなくなりました。見学の時に案内してくれたスタッフの方の「入居者のみなさんと楽しい時間を過ごして欲しいです」という言葉が印象的で、義母を入居させて良かったと今は心から思っています。