入居者の声

元気なうちに終の棲家を決める

千葉市 Sさん(71歳)の体験談より
早めの準備が重要 高齢になれば、いつかは誰かの世話になり生きていかなければなりません。しかし、元気なうちは住み慣れている家で暮らし、いよいよ介護が必要になったら施設に行こうか、という程度で考えていました。
  友人の入院   私は70代前半、2つ年上の夫と2人暮らしですが、2人ともまだまだ身体は元気で、施設選びをするのはしばらく先のことだろうと思っていました。子ども達は独立していますが、頻繁に私たちの様子をうかがいに電話をくれたり、来てくれたりしていましたので、余計に施設に入るというのは他人事のように思っていたのかもしれません。 そんな時に、近所に住む友人が脳梗塞で倒れ入院し、普段から仲良くしていた友人のことだけに驚きと心配で胸が痛みました。 早く良くなって、せめて家に帰ってくることができればと祈るばかりでしたが、結局、一人で生活はできないし、子どもさん夫婦が共働きのため、引き取り、在宅介護はできないという理由で施設に入居することになりました。 施設は、息子さんが探してくれたそうです。施設の評判は良いとのことでしたが、私たちの住む町からは遠く離れていて片道2時間はかかります。
納得のいく施設探し 自分の住む場所だから自分で決めたい。年齢に関係なく人はそう思うもの。施設にいる友人を訪ねて行った時、「こんなに遠く離れてしまっては、なかなか会えなくて寂しいねぇ。自分で選べたのなら、友達にすぐ会えるような近場の施設にしていたのに。でも、身体が不自由になった私に代わって、子ども達が探してくれた施設だから・・・」と小さな声でつぶやいていました。 友人の寂しそうな姿を目にしたその日の帰り道、初めて自分が施設に入る時のことを考えたのです。 施設を選ぶのはまだ先のことだと思っていましたが、もし、外出もままならないような状態になってしまったら、自分の納得のいく施設を自分の目で見て探すのは非常に難しくなります。友人のことがきっかけとなり、施設選びは早めの準備が大切だと気付いたのです。 納得のいく施設選び、それから夫にも友人を見舞った際に感じたことを話し、私たちが元気なうちに希望に合った施設を探し、元気なうちに入居をし、入居先でも、新しい友人をさがそう。ということになりました。
施設選びと見学 最終的に入居する施設は1つですが、有料老人ホームといってもたくさんあります。実際に見学してみなければ、そこの雰囲気がどんなものか分かりません。 施設選びの際、私たち夫婦にとって何が重要な条件か話し合い、それに沿って探すことにしました。やはり、脳梗塞で倒れた友人がこぼした言葉のように、私たちにとっての施設選びの条件も、友人・家族にすぐに会えるよう住み慣れた町に近いことが重要でした。現実問題である費用の面も、もちろん大切です。人によっては、食事の好みに左右されることもあるでしょう。食事は毎日の事なので、食 が合わなければ楽しみも半減してしまいます。人それぞれ希望する条件は違うものです。自分とじっくり向き合い本当に重要である条件を見極めなければなりません。施設の見学は「ブライトシニアの住まい探し」を見て連絡しました。相談員の方に希望と条件を伝え、千葉市中央区と千葉市稲毛区の有料老人ホームをいくつ か探してもらいました。 実際、数カ所の施設を見学しました。見学は1カ所だけでなく、いくつか見てみることをお勧めします。いくつも見学するのは体力も時間もいるし、高齢の身体では面倒と思うかもしれませんが、比較することで、より自分に合った施設はどこかというのが分かってきます。だからこそ、専門家の力もお借りして、少しでも身体が動くうちに、早めに終の棲家を探すことが大事なのですね。 おかげさまで、相談にのってもらえる担当者さんがいたことで、希望に沿った施設 を選ぶことができました。