母の話す「独居老人」になる怖さ。認知症になる前に家探し
町田市Eさん(50歳)の体験談より
先のことを考えた母の選択 様子を見に行ったある日、突然母が「話したいことがある」と言いました。話を聞くと、父が亡くなってから心細くなった、自分の年齢を考えても、このままの一人暮らしをずっと続けるには無理が出てくるだろうし、「独居老人」になるのが怖いとのことでした。その現実は、私たちも考えていたことです。いずれ介護が必要となり、一人暮らしはできなくなるだろう、その時は私たちが引き取り一緒に暮らすつもりで考えているという旨を伝えると、驚いたことに母は「その申し出はありがたいけれど、子供に迷惑をかけたくないから有料老人ホームに入りたいのよ」と言うのです。息子家族が近くにいるにも関わらず、わざわざ老人ホームに入ることもないだろう、と妻も交えて散々話し合ったのですが、母の施設に入りたいという気持ちは変わらないようでした。
施設選びの事は施設探しのプロに 結局、母の気持ちを尊重する方が良いだろうということで、近い将来に向けて老人ホーム探しを始めることにしました。普段は「できることは自分でする」という目標を掲げている母ですが、施設を探し出したら、「介護付有料老人ホーム」やら、「住宅型有料老人ホーム」やら、「サービス付き高齢者住宅」など様々な種類があり、どんな条件が自分に合うのかちっともわからない、と根を上げました。私たちが手伝おうと施設選びに関して調べてみたのですが、どうしたら良いものかと途方にくれるばかりでした。『ブライトシニアの住まいさがし』は地域包括支援センターの職員さんからいただきました。数ある施設の資料を眺めて頭を悩ますよりも、有料老人ホームの紹介を専門でする会社で施設探しのプロに相談した方が早いと思い、連絡することにしました。正直、相談員には何を相談して良いのかもわからないほど、私たちは施設選びについて知識がありませんでした。そんな無知な状態でしたが、対応してくれた相談員は施設についてわかりやすく丁寧に教えてくれ、母の気持ちや費用などから条件が合いそうな施設をいくつか提案してくれました。そのなかで、私の自宅近くの町田市の介護付有料老人ホームと横浜市の住宅型有料老人ホームを紹介会社の相談員さんに同行してもらい、見学に行くことになりました。母ば施設を見に行った際゙、そこの施設の入居者さんと意気投合したようで入居を早めることにしたそうです。私は少し戸惑いましたが、母が認知症になり、何もかもわからなくなる前に、入居先でお友達を探したい。という気持ちも理解できましたし、せっかく入居するなら自分で決めてほしい気持ちがあったので、明るい母の顔を見て、嬉しい気持ちにすらなりました。わからない時はいつでも聞いてください、と言ってくださる相談員にも大変感謝しています。
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