入居者の声

高額な費用こそ相談を。道は開けます

東京都 Yさん(44歳)の体験談より
見知らぬ老人ホームからの電話 こどものおもちゃをお土産に持って突然遊びにきた母。私は東京で結婚をして、サラリーマンの主人と3歳の長男と暮らす専業主婦です。子供が生まれる前までは働いていたのですが、産休を機に専業主婦となりました。生活は決して楽ではないのですが、子供が小学生になるまでは子供中心の生活にするために専業主婦を選びました。実家は長野にあり、10年前に父が亡くなってからも母は1人実家で暮らしています。父が残してくれた財産があるので、母も働かずに友人たちと旅行に行ったり、好きなフラを習ったりと悠々自適な暮らしをしています。時間があるので突然遊びに来ることも少なくなく「今回もまたきたの!」という感じで気にもとめていませんでした。母が帰って3ヵ月ほど経ったある日、長野のとある老人ホームから電話があり、今すぐ長野に来てもらえないかということでした。 離れて暮らす母の思い 3人で急いで長野にかけつけると、3ヵ月前に遊びに来た時とは別人のように変わり果てた母の姿が病院のベッドに横たわっていました。老人ホームの方の話によると、母は1年ほど前から認知症の症状がみられるようになり、デイケアサービスで身の回りの世話をしてもらっていました。しかし症状が悪化することを達観した母は事前に手続きをして、この週末から老人ホームでお世話になることに決めていたというのでした。しかし自宅で転んで階段から落ちてしまい、病院に入院をしているとのことでした。老人ホームの話はもとより、認知症の話も全くの初耳です。3ヵ月前に遊びに来た時もそんな話は全くしてこなかったし、認知症ということに気付かなかった自分にショックで、その場で立っているのがやっとでした。母は娘の私には隠しておきたかったようで、3ヵ月前が最後のつもりで会いに行ったのでしょうということでした。自分の老いる姿を見せたくない親が多いと老人ホームの方は言っていました。 ネットの情報が全てではない 問題はそこからでした。母はこの怪我で足が不自由になり、自分の足で歩くことが困難になるだろうとのことでした。もはや1人で暮らすことは難しく、老人ホームにお願いをする以外にないようなのですが、母を一人長野の老人ホームに入れることにとても抵抗がありました。母が退院するまでに結論を出すことにして、一旦東京に戻ってきました。主人と相談をすると、主人は東京の老人ホームに入ってもらってはどうか?という風な提案をしてくれました。近くならすぐに会いに行けるから安心だろう…と。私もそれが一番良いと思うのですが、問題はお金が足りないということでした。やはり、長野の老人ホームに比べると高くて手が出ません。母の費用のため、私も働くことに決めたものの、それでも厳しいのです。でも母をこちらに連れて来たい…と悩んでいたところ、主人が「ここに相談してみないか?」と言って差し出してくれたのが『ブライトシニアの住まいさがし』という冊子でした。相談員の方が状況に応じて施設を紹介し、見学等の手配もしてくれると書いてあります。冊子を閉じるとすぐに電話をしていました。相談員の方は私たちの条件や希望を丁寧に聞いてくださり、後日3軒ほど施設を紹介してくださりました。3軒とも条件は良く、実際に見学をさせてもらいました。そして私たちの家から1時間ほどの所にあるホームがとても雰囲気も良く、これなら母が元気になったときに母に一番合うに違いないとそちらに決めることにしました。長野の老人ホームの方にはお礼とお詫びをし、母をこちらのホームに入居させました。認知症のため私のことも良く分からない状態ですが、少しずつ表情が明るくなってきたので、ここに決めて良かったと心から思っています。